2024/12/09
試算表を早期に作成すべき3つの理由
コラム
経理業務を任せる人材が社内にいない場合、企業のお金の流れが正しく把握できなくなり、会社経営のさまざまなシーンで不利益を受けてしまうことがあります。
経理人材の不足が叫ばれる中で、「他社はどのように経理業務をこなしているのだろう」と気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、経理がいない会社の経理方法について解説します。
経理担当者がいない会社の経理処理には、以下のような方法が挙げられます。
・経営者が経理を兼任
・家族経営で親族に経理を任せる
・経理代行サービスに外注
それぞれの経理方法について詳しく見ていきましょう。
■経営者が経理を兼任
開業して間もない小さな会社の場合は、専任の経理を雇わず、経営者が業務の合間に経理を行うケースがめずらしくありません。
経営者自身が会社の財政状況を数字面で正確に把握できれば、経営状況に応じた戦略を迅速に立てやすくなり、適切な機会を逃すことなく事業の成長につなげられるのは大きなメリットです。
一方で経営者が経理を担当することで、作業量の多い経理業務に時間を取られ、本来注力すべき経営業務が手薄になってしまうというデメリットも抱えています。
■家族経営で親族に経理を任せる
家族経営をしている小規模会社や中小企業の場合、親族に経理業務を任せているケースは少なくありません。
経営者の配偶者や近しい親戚が経理担当であれば、残業などの無理なお願いも聞き入れてもらいやすく、決算時期や人手が足りないときに「親族のためだからと」いった理由で力になってもらえるのはメリットでしょう。
ただし親族に経理を任せていると、経理業務への知識不足・スキル不足により正しく帳簿をつけられなかったり、プライベートな支出が事業の経費として忖度で処理されてしまう恐れがあったりするなどの点には留意が必要です。
■経理代行サービスに外注
自社に経理担当者がいない会社では、経理業務をアウトソーシングしているケースもあります。
経理を外注化すると、経理専門スキルを持った人材に経理業務を任せられ、経営者はメイン業務に集中できるようになるのは大きなメリットです。
経理に精通したプロによる、コンプライアンスを厳守したクオリティの高いサービス受けることが可能となり、経理の透明性と信頼性の向上にもつながります。
経理がいない会社の経理処理について解説しました。
個人事業主や中小規模の経営者の方はさまざまな事情から、自らが経理を兼任したり、親族に経理を任せたりするほかない状況かもしれません。
もし「経理業務に問題を抱えている」といった場合は、経理のアウトソーシングを活用することで、効果的な業務改善の実施が期待できます。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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