2025/01/20
年末調整を外部に委託するメリット・デメリット
コラム
とても重要な業務ですが、非常に手間がかかる業務として知られているのが、「年末調整」です。
企業によっては、負担を軽減するため、外部への委託を考えているところもあるでしょう。
今回は、「年末調整を外部に委託するメリット・デメリット」について解説します。
年末調整は、非常に煩わしい業務となるため、外注することを考えている企業も多いでしょう。
外部に委託するメリットは、「本来の業務に集中できること」です。
年末調整を行うと、手間がかかるのはもちろんですが、複雑な計算などもあるため、本来の業務に集中できない場合があります。
しかし、外注すれば、本来の業務に集中できるので、無駄な残業などもしなくて済むのです。
それから、「ミスを減らすことができる」のもメリットと言えます。
年度によっては法改正が行われている場合があり、適切な情報を把握していないと、ミスが起こるリスクがあるでしょう。
ですが、専門の業者に委託すれば、最新の情報、法改正などにも対応しているため、ミスなく対応してくれます。
さらに、「無駄なコストを抑えられること」も大きなメリットです。
年末調整に対応するため、人員を増やすと余計な人件費がかかります。
また、業務時間内で終わらないと残業することになるため、残業代もかかるでしょう。
外注してしまえば、このような無駄なコストを抑えることができます。
最初にメリットについて解説しましたが、デメリットについても理解しておきましょう。
デメリットは、「個人情報等の漏洩リスクがあること」です。
委託する業者を選ぶ際には、「価格の安さ」で選ぶ場合が多いと思いますが、業者によっては対応が適切ではない業者も存在します。
そのような業者を選んでしまうと、個人情報等の管理が不十分で、漏洩してしまう可能性があるのです。
価格だけではなく、信頼できる業者を選定することが求められます。
その他では、「従業員の数や範囲によっては高額になってしまうことがある」ということです。
一般的に、従業員の数によって費用が変わりますし、対応する範囲によっても費用は変動します。
また、選んだプランやコースによっても変わるので、価格の安さだけで選ぶのではなく、プランやコースの内容を確認することが大切です。
含まれていない内容を依頼すると、追加で料金が発生してしまい、当初の計画よりも高額になってしまうことがあります。
契約前に対応してもらえる範囲、料金を明確にしておくのがよいでしょう。
年末調整を外部に委託するメリットには、本来の業務に集中できること・ミスを減らせること・無駄なコストを抑えられることなどがあります。
ですが、個人情報等の情報漏洩リスクや選んだ内容によっては、高額となってしまう場合がある等のデメリットもありますので、メリットとデメリットを理解してから契約するとよいでしょう。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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