2024.04.01

経理代行を依頼する際のよくある成功事例と失敗事例4選

近年、経理業務の負担を軽減するため、経理代行を導入する企業が増えています。

しかし「経理業務をアウトソーシングして失敗した」という声も多く、代行業者への依頼を躊躇される方がいるのも事実です。

この記事では、経理代行を依頼する際のよくある成功事例と失敗事例を紹介します。

経理業務の外注で失敗したくないと考えている方はぜひ参考にしてください。

１．経理代行のよくある失敗事例

経理のアウトソーシングが上手くいかなかった主な事例として、以下の2つが挙げられます。

・経費削減につながらなかった
・引き継ぎがスムーズに進まなかった

それぞれの失敗事例を見ていきましょう。

・経費削減につながらなかった
経理代行で最も多い失敗事例が、経費削減につながらなかったことです。

依頼したい業務内容を明確に伝えず、あれこれと多くの依頼をしてしまい、結果的に割高になってしまったというケースが少なくありません。

対策としては、経理代行を導入する前に、経理代行業者と密にコミュニケーションを取る機会を設けることが必要になります。

既存コストと依頼後に削減できる費用を明らかにし、自社の課題に合わせて柔軟に提案をしてくれる業者を選びましょう。

・引き継ぎがスムーズに進まなかった
経理代行を利用する場合は、自社の経理スタッフから業務内容を引き継ぐ必要があります。

しかし、引き継ぎ作業に慣れていない経理スタッフにとっては、意図を正確に伝えることは難しいものです。

また、引き継がれる側が受け身であることもめずらしくなく、引き継ぎ後に多くの抜け漏れが発覚して混乱が生じるといったケースはよく見受けられます。

経理代行業者を選ぶ際は、引き継ぎをきちんとしてくれるかどうか、見極めてから契約するとよいでしょう。

２．経理代行のよくある成功事例

経理代行における成功事例には、以下のようなものが挙げられます。

・コア業務に集中できるようになる
・リスクを軽減できる

経理代行の成功事例を2つ紹介します。

・コア業務に集中できるようになる
経理業務は、会社のお金を管理する重要な業務ですが、非常に時間と労力を要する作業です。

経理代行を活用することで、経理に費やしていた時間を節約し、社内リソースを他の戦略的な業務に集中させることができます。

例えば、経理代行業者が日常的に発生する経理業務を担当することで、企業の経営者や従業員は意思決定や戦略立案といった、会社の利益に直結するコア業務により専念できるようになります。

・リスクを軽減できる
経理代行業者は専門的な知識を有しており、経理業務全般を行うための適切なプロセスを厳守します。

経理代行サービスを利用することで、企業は法令違反のリスクを軽減することができます。

また、経理代行業者はデータのバックアップやセキュリティ面にも細心の注意を払っているため、情報漏洩のリスクを低減するのにも効果的です。

３．まとめ

この記事では、経理代行を依頼する際のよくある成功事例と失敗事例を4つ紹介しました。

経理代行は年々需要が高まっているサービスですが、経理代行業者に依頼すればすべて上手くいくとは限りません。

自社の求めているサービスを明確にし、最適な提案をしてくれる業者を選ぶことをおすすめします。

弊社では、経理に関するお困りごとの解決に力を入れていますので、お困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

この記事を担当した専門家

K&P税理士法人

山口 貴澄

専門分野

経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援

経歴

大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド（現ITパスポート）、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。

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