2024/11/11
クラウドソフトの利用で会計・給与・請求書をまとめ…
コラム
経理代行は、経理に関するさまざまな業務を委託することができるサービスです。
ただし委託先やプランによっては依頼できる業務範囲が異なるため、しっかりと役割分担しておかないとミスマッチが発生する可能性が高まります。
この記事では、これから経理代行サービスを利用するという方に向けて、自社の経理担当者と経理代行サービスの役割分担について解説します。
経理代行サービスに業務を依頼する場合、経理担当者との業務のすみ分けには、以下のような選択肢が考えられます。
1. 記帳代行
2. 経理代行
3. 経理担当による入力処理と経理代行のチェック体制
1. 記帳代行
領収書や請求書、通帳コピーなどの資料を月に一度税理士事務所に送付し、会計ソフトへの入力や帳簿作成などの「記帳代行」を依頼するパターンです。
記帳業務は簿記の知識がなければ簡単にはおこなえず、仕訳件数が多ければさらに時間と労力もかかってしまいます。
請求書の発行その他は自社内で実施できるものの「面倒な会計ソフトへの入力を任せたい」「仕訳方法がわからない」といった方に適した方法です。
2. 経理代行
記帳代行に加えて、売掛金や買掛金管理、振込・支払い業務、給与計算など、経理に関する業務を丸ごと委託するパターンです。
経理作業をまとめてアウトソーシングすることで、採用・教育・管理コストがなくなるだけでなく、経理担当者は利益に直接関わるコア業務に時間をかけることができます。
3. 経理担当による入力処理と経理代行のチェック体制
会計入力などの基本的な記帳作業や請求書その他の経理業務を自社の経理スタッフが担当しつつ、月に一度の頻度などで税理士事務所にチェックしてもらうパターンです。
「経理業務を数名で分担しておこなえる」「従業員が数百名もいる」など、ある程度の規模に成長した起業におすすめの形です。
経理代行サービスを導入する際は、経営責任者自らが自社の現状を踏まえて、経理のどの業務を委託すべきなのかを決定する必要があります。
以下のような例をヒントに内容を考えてみるとよいでしょう。
・経理部の業務フローを整理して書き出す
・経理業務の中で課題となっている点を挙げる
・理想の体制や今後のビジョンをまとめる
この記事では、経理代行サービスを利用する際の社内経理担当者との役割分担について解説しました。
経理代行サービスで最大限の結果を出すには、委託すべき業務範囲をしっかりと決めて、委託先と自社がおこなう業務のすみ分けを確定することが重要です。
長期的には自社内で経理業務を完結できるのが理想的ですが、創業して間もない企業の場合や、経理人材が不足している場合などには経理代行の活用が有効です。
今回紹介したポイントを参考に、経理代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
弊社でも記帳代行サービスを始め、様々なサービスをおこなっておりますので、お困りごとがございましたら、ご相談ください。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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