2024/11/11
クラウドソフトの利用で会計・給与・請求書をまとめ…
コラム
企業において、人材育成には時間がかかります。
特に、経理は専門的な業務であり、会社によって異なるので、即戦力の経理人材を採用しても、自社に合わせた人材に育成するには、それなりの時間と手間がかかってしまいます。
どうにかして、経理人材をスムーズに育成することはできないでしょうか。
今回は、経理人材をスムーズに育成する4つの方法についてご紹介します。
自社に合った経理人材を育成する手順は、以下のとおりです。
①自社に合った経理人材とは何かを明確に設定する
たとえば、「会計の専門知識と社内での情報活用のためのコミュニケーション能力を併せ持ち、経営陣に対して、経営に役立つ情報をしっかりと伝達できる人材」などの経理人材の目標設定です。
②目標とする経理人材に育成するまでの育成プロセスの作成
自社の業務に必要な会計の専門知識(税務・財務・管理・資金)の学習方法と習得度合いの測定、コミュニケーションスキルの磨き方などを、各社員の現状の能力に合わせ、カスタマイズした育成プロセスの準備が必要です。
③育成プロセスのPDCAを繰り返す
育成の計画、実行、チェック、修正を各社員に繰り返します。育成プロセスは、新卒採用と中途入社でも社員ごとに異なります。
経理人材をスムーズに育成するには、以下の4つの方法があります。
●OJT(職場での実践を通して業務知識を身につける育成手法)
通常業務はもとより、経営陣への報告、クライアントを含めた外部との接触・情報交換などの機会を積極的に与えることにより、経理人材としての成長を促進できます。
●Off-JT(職場や通常業務から離れて行う育成手法)~研修など
研修には、外部研修(外部の専門家による講義)と内部研修(社員同士の勉強会など)があります。
●ジョブローテーション
数年周期で、メンバーの担当業務を入れ替えることをジョブローテーションと呼びます。会計領域内で入れ替える場合と、会計領域以外の業務も経験させる場合とがあります。
いずれも、さまざまな業務を経験することで、自社のビジネスに関する理解を深めて、経理人材としての成長を促進できます。
●資格取得などの自己啓発
経理担当して基本となる簿記2級や、上位資格である簿記1級や税理士・公認会計士などの資格の勉強をすることで、会計知識を体系的に学べるだけでなく、経理業務の日常業務にフィードバックさせることができます。
経理人材をスムーズに育成するためには、4つの方法があることはご理解いただけたでしょうか。
自社に適した経理人材の育成方法を模索して、会社にとって万全な経理部を構築していきましょう。
また、会社にとって万全な経理部を構築していく上では、スムーズな経理人材の育成と合わせて、経理人材の退職など万が一のときに備えて、早い段階で代行会社への経理業務のアウトソーシングも併せて検討しておくことをおすすめします。
弊社では、経理処理の見直しや効率化などについてのコンサルティングを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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