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2021.11.01

経理業務を電子化するメリット・デメリット

コロナの影響により、テレワークの導入など働き方改革が急激に進行し、経理業務を電子化する必要性も改めて注目されています。

ペーパーレス社会への移行が急ピッチに進む中、経理業務の電子化の必要性を痛感している経営者も多いのではないでしょうか。

しかし、経理業務の電子化には、メリットも多い反面、デメリットもあることを耳にします。

今回は、経理業務を電子化するメリット・デメリットについて探っていきます。

１．経理業務を電子化するメリット

経理業務を電子化するメリットは以下のとおりです。

●経理業務が効率化できます。帳簿や書類などを電子化することで、作成・保存・検索・閲覧など一連の業務の効率化が期待でき、手間を省くことができます。

●コスト削減が可能です。経理業務の電子化により、紙媒体でのコストを削減し、業務の効率化による人件費の削減も期待できます。

●コア業務に集中できます。紙媒体での帳票の作成や発行など単純作業や人的ミスの減少ができ、残業時間も少なくなり、余剰時間が増えることからコア業務に時間を割くことができます。

２．経理業務を電子化するデメリット

経理業務を電子化する際には、メリットだけでなく、以下のようなデメリットもあることを念頭に入れておきましょう。

●コストがまったくかからないわけではなく、当然のことながら電子化するための初期費用や管理コストが発生します。経費精算システムやクラウド会計システムの導入など自社に適した予算の範囲内で行うことをおすすめします。

●経理業務の電子化に移行するための手間がかかります。経理業務の電子化には、自社内の他の部門との調整や他社との調整なども関わってきます。自社の経理業務の洗い出しを行い、ムリ・ムラ・ムダを削ぎ落として、経理業務の電子化に移行しましょう。

●データ管理が必要となります。経理業務を電子化することにより、検索などが大幅に効率化されます。しかし、その前提として、入力したデータを管理する必要性が生じます。電子データに適当なファイル名を付け、階層ごとに管理するなどの業務工程が必要となります。

●電子帳簿保存法に準拠する必要があります。

●電子化のメリットを活かすためには、自社に適した細かなルールの作成・徹底など工夫が必要です。

３．まとめ

経理業務の電子化におけるメリット・デメリットはご理解いただけたでしょうか。

経理業務の電子化におけるメリット・デメリットをしっかりと把握した上で、自社に適した経理業務のあり方を検討することをおすすめします。

また、経理業務の効率化を図る上では、経理業務のアウトソーシングなども検討してみましょう。

弊社では、経理業務を含めた全体の業務効率化のお手伝いをしておりますので、お気軽にお声掛けください。

この記事を担当した専門家

K&P税理士法人

山口 貴澄

専門分野

経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援

経歴

大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド（現ITパスポート）、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。

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