2024/11/11
クラウドソフトの利用で会計・給与・請求書をまとめ…
コラム
経理業務は、専門的な知識やスキルが必要とされ、属人的になりやすいという特徴があります。
そのため、経理担当の従業員が突然退職してしまった場合など、経理業務がブラックボックス化している会社では経理業務が滞ってしまい、会社の営業活動に支障をきたしてしまうリスクも内在しています。
そのようなリスクを排除するためには、経理業務を標準化して、誰でもわかるようにしておくことが重要です。
今回は、経理業務の標準化の重要な8つのポイントについて探っていきます。
経理業務の標準化を必要とする理由は、経理業務の属人化のリスクを排除することです。
経理業務は、専門的な知識やスキルを必要とし、属人的になりやすい傾向があります。
経理業務がブラックボックス化することにより、業務の実態が見えなくなり、個人のミスの発生や不正の誘発を招くリスクがあります。
このようなリスクが顕在化してしまうと、対外的な信用の失墜を招き、会社に損害を与えてしまうというような経営に大きな危機をもたらします。
このような事態を防ぐためには、経理業務を標準化して、可視化する必要があるのです。
経理業務を標準化するためには、以下のような8つのポイントがあります。
1. 各自で既存の業務の現状を分析する:工程と工数の洗い出し
2. チームで業務の現状分析のすり合せを実施して、「ムリ・ムラ・ムダ」を洗い出す
3. 各自の業務の共通する部分と相違する部分を分類する
4. 共通部分・相違部分各々に対して効果的・効率的な方法の検討を行う
5. 内部処理で実施する業務と外注したほうが効率的な業務の分類も行う
6. 経費精算システムやクラウド会計ソフト、経理代行サービスの活用なども検討する
7. 経理業務の効果的・効率的な方法による新たな業務ルーティーンのスケジューリングと役割分担を行う
8. 新たな業務についてマニュアル化する
経理業務の標準化を行う上での8つのポイントを踏まえた上で、着実に経理業務の標準化を推進するためには、担当者を決めて、プロジェクト化して行うことが重要です。
経理業務の標準化は、経理業務の属人化のリスクを排除するだけでなく、会社の信用・業績を向上させる上でもとても重要なことです。
貴社に合った経理業務の標準化を少しでも早く実施しましょう。
また、経理業務の標準化に伴い、効果的・効率的な方法の1つとして、経理業務のアウトソーシングも検討してみましょう。 弊社では経理の全体的なフローの見直しのご支援を行っておりますので、お気軽にお声がけください。
平野 樹里
クラウドツール導入支援、労務サポート
一般企業で人事・経理システムの開発等に従事した後、2010年に香川会計事務所(現:K&P税理士法人)に入社。K&Pグループの給与計算、請求書発行、システム設定などの総務業務全般を担当しながら、クラウドツールの導入を推進し、グループ内の業務効率改善に大きく貢献。特に、マネーフォワードのクラウドシリーズ(請求書、経費、給与、勤怠)の導入支援を得意としている。
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