2024/11/11
クラウドソフトの利用で会計・給与・請求書をまとめ…
コラム
近年、経理業務のあらゆる分野でクラウド化が進んでいます。そもそもクラウドとはどのようなものでしょうか?「クラウド=雲」と訳されるように、自社でサーバーを持つことはせず、他のサーバーが提供するネットワークサービスを用い、データの処理や管理をするものです。極めて分かりにくい表現になってしまいましたが、イメージとしては「空の上の情報倉庫にデータを保存し利用するもの」と考えるとよいでしょう。
クラウド化のメリットは、経理効率化に役立つことです。また、経営者にとってはいつでもどこでも会社の数字を見ることができるという点で、素早い経営判断が可能になります。
今回は、このようなメリットがあるクラウドツール3選と題して、お勧めツールを紹介します。
経理効率化をするにあたって、導入が必須ともいえるものが「クラウド会計ソフト」です。
代表的なツールはfreee(フリー)やマネーフォワードが挙げられます。これらのソフトは、比較的安い料金で良質な帳簿や申告書を作成できるため、経理効率化のためにはコスパのいいツールといえます。
また、多くの銀行の口座やクレジットカードと同期することができるため、そこから自動的に仕訳を作成でき、経理担当者の負担も少なくなります。プランによってはサポートが充実し、税理士の紹介や税務調査対策にも対応するものもあります。
現金での立替えが基本となる交通費や少額の経費は、経理担当者にとって精算の手間がかかるものの一つです。しかし経費精算システムの利用で、その煩雑さをなくすことができます。
電車を例に挙げると、交通系のICカードに乗車区間を設定し、会計システムと同期しておくことで、ICカードを改札にかざすだけで経費精算が終了しますので、営業担当者や経理担当者の仕事がなく、経理効率化に役立ちます。
これは経費精算システムの利用例の一つであり、ほかにガソリン代の精算なども便利に行えるサービスがあります。自社の経費を精査し、クラウド会計システムと連携するものを増やせば、日々の経理が楽になります。
そして最後に紹介するものが、経理効率化アプリというものです。これには多くの会社から、豊富なサービスが提供されています。
特に役立つものが「経費精算アプリ」を使った経理効率化です。
具体的には、社員が支出した経費のレシートをスマートフォンの写真機能で撮影し、クラウド会計システムと同期することで、写真を撮っただけで経費が自動的に振り分けられ仕訳までが完了します。
経理担当者がする仕事は、立替払いだった経費の精算のほかに、自動で仕訳された取引が会計上間違いないかをチェックするだけです。
経理効率化のために基本となるものが「クラウド会計ソフト」であるということが、理解いただけましたでしょうか。繰り返しになりますが、クラウド会計ソフトは経理効率化を実現し、経営者にはタイムリーな経理情報を提供することができます。
その上で精算システムやアプリを追加で導入することにより、さらに経理事務をコンパクトにできます。もし経理代行を利用しているのであれば仕訳数が減るため、代行会社へ支払うコストも削減できますので、メリットの大きい経理効率化対策といえるでしょう。
K&P税理士法人
星田 恭宏
経理初期指導、クラウドツール導入支援
大学卒業後、アミューズメント業界の店舗運営等に従事。日商簿記2級の取得を機に、一念発起して税理士を目指し、会計事務所業界に転身。2015年に香川会計事務所(現:K&P税理士法人)に入社。お客様の経理業務の負担を軽減するために、懇切丁寧な初期指導に定評あり。税理士試験3科目合格(簿記論、財務諸表論、法人税法)。マネーフォワード クラウド会計・クラウド給与 スペシャリスト認定。
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